Q2.太陽光発電システムの経年劣化と寿命は?

  • 2008-09-02 (火) 13:03


太陽光発電システムには大部分の製品が稼働できると推測される「期待寿命」と、メーカーが性能を保証する「保証期間」があります。
どちらも技術開発により伸びつつあります。

屋外用大型モジュールの場合、通常の期待寿命は20~35年以上です。
現在、10~25年間程度の性能を保証する製品が市販されています。

モジュール自体は年月と共にゆっくりと性能が低下します。
低下量は結晶シリコン等の場合、多くの製品は20年間で1割未満と報告されています。
モジュールの強化ガラスとセルとの間には、通常EVA等の樹脂が充填されています。
昔の製品ではこの樹脂が紫外線で黄変(browningといいます)して性能が急速に劣化する場合がありましたが、ガラスにCeを添加するなどの対策で解決されました。

アモルファスシリコンを用いたモジュールは屋外光で劣化しやすかったのですが、これも現在では長寿命化され、20年以上の性能を保証する製品も出現しています。

太陽電池の型式によっては、使用開始時に数%程度性能が低下し、その後安定する挙動を示す(初期劣化)事が多いです。
このような場合、定格値としては初期劣化後の値が用いられます。

製品の寿命を予測するための加速試験手法としては塩水噴霧や紫外線照射、高温多湿(Damp Heat)環境試験などが用いられています。
検証手段としては実際に屋外の環境に晒すフィールドテストが1980年代から大規模に行われ、現在20数年分のデータが蓄積されております。

パワーコンディショナーなどの周辺機器にも当然寿命(10年~)があり、部品交換などのメンテナンスが必要です。

太陽光発電モジュールは長寿命なので、それを取り付ける架台および施工部分にも長寿命が求められます。

太陽光発電システムもまた一般の建築物同様に、数年ごとの保守点検が推奨され、メーカーや代理店、販売店によっては定期保守点検のプランを用意している場合もあります。
点検項目のガイドラインとしては日本電機工業会が定めたものなどがある(技術資料JEM-TR228、小出力太陽光発電システムの保守・点検ガイド 内部リンクライン、平成15年12月)。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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